お茶は慶事にも使われるって
お茶は縁起が悪いものではなく感謝の意味で、仏様にお茶をお供えするのです。お茶の木の根は土壌に垂直に深く伸び成長すると移植できなくなります。
ゆえに女性が生涯で一度だけ他家に嫁ぎ、しっかり根づくようにという縁起につながっています。
そして、落葉もなく生命力に強い植物であるため、結婚後苦境に出遭っても、お茶の木のようであってほしいという思いが込められています。
毛茸(もうじ)・・・?
お茶を入れたときに表面に浮いているホコリのようなものです。
このようなお茶は若い柔らかな芽を使った上級なお茶の証拠です。「毛茸」は若葉の裏側に生えている産毛のようなもので、葉の生長が進む、つまり葉が硬くなるにつれてなくなりますから、原料となった生葉の生長過程を知る手掛かりとなります。
訪問先で出されたお茶に「毛茸」が浮いていれば、あなたは上級なお茶を出さなければならない大切なお客さんかもしれません。
ほうじ茶を淹れたら油膜のようなものが
お茶の葉には脂質が4〜5%程度含まれています。
この脂質は、煎茶などではそのまま細胞内にあるために淹れても浮いて出てくることはありませんが、それを焙じたほうじ茶では、高温で焙じるので脂質が表面に出て、熱湯より溶け出して油膜ができます。違和感があるかもしれませんが、お茶の本来持っていたものですから、決して心配はありません。
ほうじ茶と番茶って同じじゃないの
ほうじ茶は、煎茶や茎茶、番茶などを強火で焙じて製造したものをいいます。
番茶は、新芽を刈り取った後の茶葉や、硬くなった茶葉などで作られます。
番茶との違いは焙じているかいないかです。ほうじ茶は茶色ですが、番茶は緑色です。淹れた水色もそれぞれ茶色と緑色です。
ほうじ茶 番茶 |
粉茶・粉末茶・インスタント緑茶の違い分かりますか・・・
粉茶は、おすし屋専門店などで出される急須で淹れたお茶です。
粉末茶は、煎茶をミルのようなもので粉状にしたものでお湯を入れた溶かして飲むお茶です。(完全には溶けない。)
インスタント緑茶は、お茶を抽出してその液にデキストリンとビタミンCを混合させ、噴霧乾燥させた粉をお湯に溶かして飲むお茶です。(完全に溶ける)
お茶を利用してみよう
○茶風呂
お茶の葉を入浴剤として使いましょう。メッシュやガーゼ地の布で作った袋にお茶を入れて湯に静めます。肌も温まるし、体も温まると評判です。ただし、白いものは茶に染まりやすいのでご注意を。
○掃除
お茶の出がらしを使っての掃除は、昔から伝わるもの。出がらしを畳の上にパラパラとまきそのあとほうきではくだけ。畳の目にはいりこんだ埃まできれいにとれて、あとが大変清潔です。掃除機で吸い取れば、掃除機内のゴミパックの消臭にも効果的です。ギトギトの油モノ洗いには、飲み残しのお茶をサッとかけておくと汚れ落ちがグーンとアップ。茶がらを紙パックなどに入れて、スポンジ代わりに使うのもGood!
○臭い消し
魚などを調理したまな板は、なかなか臭いが落ちにくいもの。そんなときに、お茶の出がらしに湯を注ぎ、その湯をまな板にかけますすると、がんこな臭いもスット消えます。
一度ためしてみてください。
手についた生魚やにんにくの臭いは、両手で茶がらをよく揉むとスッキリと臭いが落ちます。灰皿によく乾かした茶がらを入れておくと、タバコ臭さが抑えられます。トイレや玄関に置けば、消臭効果と自然な香りの芳香剤としても効果大。保存容器についたいやな臭いは緑茶で解消。乾燥させた緑茶の茶殻を入れて、一晩おくだけで、臭いがすっきり取れます。とくに、取れにくいカレーの臭いは完全に消えて緑茶のいい香りが残ります。お弁当箱などにも効果的。電子レンジの気になる臭いは、茶がらをキッチンペーパーにくるんで、1〜2分チン!すればOK。庫内のイヤな臭いが取れて、爽やかな香りになります。
○茶染め
草木染めなどの他に茶染めもブームに。お茶の粉末を煮つめ、生地を浸してから薬品で発色。染め上がった緑にはなんともいえない渋い味わいがあります。
○お肌のケア
茶がらを入れた布袋で顔を軽くマッサージすると、お肌がツヤツヤに。ぜひ、お試しあれ!
【お茶バックの作り方】
お茶は粉末状に(ミルやすり鉢で粉状に) お茶は粉茶や抹茶などでも大丈夫です。お茶が1、小麦粉2での割合を目安に お茶と小麦粉をよく混ぜそこに水を少量ずつ加えながら、混ぜれば、出来あがり。お茶パックは顔全体に塗り、5分〜15分ほどそのままの状態で、その後よく洗い流して、お茶の化粧水で仕上げてください。お茶パックをして洗うとき、ちょっと落としにくいので、パックを顔全体に塗った後に、ティッシュペーパーを顔にかぶせて、水またはお茶で保湿、そうすると、顔を洗うのがとっても楽でおすすめ。皮膚の弱い人は、1度顔以外で試してからの方が良いかもしれません。
鉄製品のさび防止
鉄製の包丁や鉄鍋はさびやすいので、緑茶のパワーを借りてさびを防止。
茶殻を市販のお茶用パックなどに入れ、それで包丁や鍋を磨きます。緑茶の成分が鉄分と結びついて表面に膜を作り、さびにくくする効果が。その後、お湯で流して水分をしっかりと拭き取ります。なお、さびてしまったときは、重曹でみがいても。古くなったお茶は、ラップをかけずにお皿に載せて電子レンジで1分加熱。すると、あっという間に香ばしいほうじ茶になります。
緑茶(浸出液)の栄養は、エネルギーとなる糖質、たんぱく質、脂質をほとんど含まない「ノンカロリー」。
一方でビタミンCを豊富に含み、狭義の意味では栄養素ではありませんが、カテキン類、ポリフェノール類、テアニン、サポニンなど健康効果をもたらすとされる成分が豊富に含まれています。
おいしさだけでなく、こういった健康効果に魅力を感じて、緑茶を愛飲している人もいるかもしれませんね。でも、緑茶は酸化すると健康を害するのではと不安に感じる人もいるようです。
緑茶の酸化と健康の関係を解説します。
淹れたての緑茶には健康効果の高い成分が含まれており、香りと味を楽しむことができます。そしてカテキン類、ポリフェノール類などは「抗酸化作用」があるため健康効果をもたらすとされていますが、これらは自身が酸化することで他の成分の酸化を抑えています。すなわち、「他の成分が酸化されるより先に酸化する=酸化しやすい性質をもっている」ということです。そのため、抽出した緑茶は抽出した瞬間から酸化が始まり、風味が変化していきます。
「酸化」という言葉は、近年は美容的な観点で嫌われているように思います。
「酸化=加齢」というイメージを持っている方も多く、あまりよい印象は持たれていないかもしれません。
ただ、緑茶を含む「お茶」に限っての話にはなりますが、実際に抽出した後で時間が経って酸化したものを飲むことで健康に悪影響を与えるかというと、そういうことはありません。時間が経ったお茶は香りや味はやはり落ちてしまいますが、健康を害することはありませんので安心してください。
「宵越しのお茶は飲んではいけない」といった古くからの言い伝えもあり、ここから「酸化したお茶は体に悪い」と考える人が多いのではないかと考えられます。しかし実は「宵越しのお茶を飲んではいけない」といわれているのは、浸出液のお茶の方ではなく、急須に残った茶葉の方を指しています。
冷蔵庫のなかった時代は急須の中で茶葉が傷みやすかったため、このような言い伝えができたのでしょう。
当然、現代でも暑い時期などは、急須の中に茶葉を入れっぱなしにしていると、すぐに茶葉が腐敗してしまいます。
お茶を入れたら早めに急須を洗うようにしましょう。水筒にせよペットボトルでも、1日持ち歩く程度であれば問題ないという研究報告はあるようですが、さすがに2〜3日と入れっぱなしのものを持ち歩くことは、本体に直接、口をつけて飲むことが多いのでここから雑菌が入って中のお茶が腐敗してしまうことは考えられます。衛生上の観点からやめた方がいいと思います。
比べて選べば、やっぱり葉っぱ!おいしさいっぱい、しかも低コスト!
葉っぱ(リーフ)で飲むお茶に含まれるカフェイン・タンニンは、緑茶ペットボトルに比べ約2〜3倍。テアニンも、緑茶ペットボトルに比べ約4倍。アミノ酸・カリウムも緑茶ペットボトルに比べ約3〜4倍。
1本150円の緑茶ペットボトルを湯呑みで飲むと、約5杯飲めますので1杯分およそ30円。100g1,000円の茶葉を5人分10gで10杯飲めるとすると、1杯分は約10円ですみます。
1.持ちやすい、手口のバランスが良い
「立つ急須」が良いと言われていますが、平形を中心に持ってこられない形もあり、またデザイン性も加味されるので、「立つ急須」 は1つの目安として考えるといいでしょう。さらに手の装着角度と長さも重要な要素です。
2.注ぎやすい
手と口の角度は。90度よりやや狭いものが適切な角度になります。湯が尻もりしないよう急須の口先が、水切れの良い形または細工がされているもの。
*急須のバランス
*注ぎやすさ
*手と口の角度
*手の取り付け位置と角度と長さ
*水切れの良さ
*口先の仕上げ
*つまみの高さとデザインがつまみ易さを決める
急須の蓋の穴の向き、位置はどこ?
急須の蓋の穴の役割は、急須の中に空気を取り込むためです。急須の中に空気が取り込まれると、茶葉が舞うように動くことにより茶葉が広がりやすくなり、お茶の甘みや香りがしっかりと抽出されます。お湯と茶葉がしっかりと混ざり合い、かき混ぜられて味や色、風味にムラのない美味しいお茶になります。
それでは、その蓋の位置は?空気を取り入れ急須内で茶葉を対流させるためにいい位置は注ぎ口側と言われています。
絵柄が描かれている急須などは、蓋と本体の絵柄を合わせるようにすると注ぎ口と穴が同じ方向になりますよね。しかし、細かい事ですが、急須の中でお湯をかき混ぜすぎると雑味が出やすいというデメリットもあります・・・・。